2021-08-31 夏の終わり 詩 夏の終わりの寂しさが胸の内を激しく打つ遠くに響く雷のように飛沫を上げる夕立のように 夏の終わりに背を向けて僕らは、またここに集う何から逃げてきたのか問わず誰を求めてきたかも聞かず 二度は来ない夏の大空に命を燃やし尽くすと誓い世界に抗い組伏せられて僕らはまた、ここに集う 振り向けば影が伸びている夕陽に囚われ怯えた影がそれでも赤に染まる世界の優しい嘘を信じたい 陽が沈み、日が暮れる夏も終わると月が泣く散った涙の星々がかの賑わいを静かに語る 夜の静寂に埋もれていないと胸が張り裂けてしまうからしまいこんだ言葉を枕に夏の終わりを一人暮らそう