刻雲録

言霊の幸う国で、言葉が見せる風景を感じる

2019-01-01から1年間の記事一覧

旅はよく人生に置き換えられるが、私の場合はそれと似て非なるところがある。 旅とは選択の繰り返しであり、 選択とはすなわち迷いから生じる行為である。 迷いなき旅は旅とは言えない。 旅とは迷うこと。 私の旅は旅を終えるための旅。 つまり迷わなくなる…

農業の新たなモデル

農業に限らないが、仕事を続ければ続けるほど金がかかる仕組みが存在する。自動車メーカーが驚くほど農業機械はあえて脆く設計されており、農家は仕事を続けるために修理と購入に出費し続けることになったり、と。 私は金をたくさん稼がなければいけない、そ…

一人で死ぬべき、と言い切る社会について

無差別殺傷事件の犯人は他人の命を道連れに自害した。そのことに対し、犯人を突き放すような言葉が発言力のある著名人から多く吐き出されている。一人で死ぬべきだ、と彼らは言う。現代はついに互いに関わり支え合おうとする地域社会を打ち壊し、他者に思い…

川崎市で起きた無差別殺傷事件から考えること

無差別殺傷事件が頻発している。 特に恨みもなく、それどころか会ったこともない相手を手にかけてしまう狂気の沙汰は、社会全体に充満している臭気のひとつであることに日本人はいい加減気付かなければならない。 例えばネットにおける言論の自由は暴走し、…

教育の意義

オーストラリアで川に浮遊するプラスチックなど人が捨てたゴミをネットで回収する低コストな方法が注目されている。 http://netgeek.biz/archives/140958?fbclid=IwAR0wqpPrOd_UIcewTP2HGnkDNKVyD1Zp08O2-uccAW6mEnpsMdAFblc7oVMこのコストを抑えて環境への…

人が生きていく上で作り出す逃げ道

真夜中のNHKでこんな番組が放送されていた。幻覚が見えるという20歳の女性が幻覚と結婚を望んでいる。森のくまさん(という名前で出ていた)にとって幻覚さんとは明確に意思の疎通ができる人(正確には悪魔のような姿らしい)として出現しているらしく、つま…