刻雲録

言霊の幸う国で、言葉が見せる風景を感じる

川崎市で起きた無差別殺傷事件から考えること

無差別殺傷事件が頻発している。 特に恨みもなく、それどころか会ったこともない相手を手にかけてしまう狂気の沙汰は、社会全体に充満している臭気のひとつであることに日本人はいい加減気付かなければならない。 例えばネットにおける言論の自由は暴走し、…

教育の意義

オーストラリアで川に浮遊するプラスチックなど人が捨てたゴミをネットで回収する低コストな方法が注目されている。 http://netgeek.biz/archives/140958?fbclid=IwAR0wqpPrOd_UIcewTP2HGnkDNKVyD1Zp08O2-uccAW6mEnpsMdAFblc7oVMこのコストを抑えて環境への…

人が生きていく上で作り出す逃げ道

真夜中のNHKでこんな番組が放送されていた。幻覚が見えるという20歳の女性が幻覚と結婚を望んでいる。森のくまさん(という名前で出ていた)にとって幻覚さんとは明確に意思の疎通ができる人(正確には悪魔のような姿らしい)として出現しているらしく、つま…

かなしみよ

悲しみが見える 遠くでひっそり 悲しみは微かな火を灯す 真夜中の淡雪のなかで 新緑をかきわける木漏れ日のなかで 日暮れの街並みに浮かぶ窓のなかで 私の青ざめた心のなかで 小さく 慎ましく 微笑ましく 狂おしいほどに愛しい悲しみよ 代え難く美しい悲しみ…

はじめに

飾らない日々を綴るではなく、飾っていない日々の一瞬を綴る。それは意識的な表現を超えた純度の高い自己実現といえる。しかしそれゆえに「あなた」は一方的に言葉を受けることになる。おもしろくないかもしれない。 言葉の本質を考えてみる。 私に限って言え…